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小雪 散る 彼 の 横腹は
肉色の地肌 が 生々しく 露出していた
それは なにか 強い力によって
無理やり 引っぺがしたような
真新しい過去 の 痕であった
慌てて あたり を 見回す と
工事中の墓地 が 視界の先に とまった
さまざまな資材の中に 発破スチロールや
接着剤 と 思われるものが 置かれていた
ははん さては ここで 昼寝でもしてた なぁ …
切迫した緊張感が 一気に 吹き飛んだ
たしかに 気の毒ではあるが
なんて おっちょこちょ い なんだろう … と 思った
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2002/02
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