2003/02
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あらた な年 の 風景 の 中に
チビ の すがたは なかった
時は 無情にも 苦々しく 流れ
あたしは 外人墓地 を 通るたびに
楽しかった あのころに 想い を 馳せた
あたし の 相棒(カメラ)は
決して 立派なカメラではありません
だが 時として それは 恐ろしいまでに
真実 を 映し出してしまうのです
やがて それは ずしり と 重く 肩に 喰い込み
己の存在 そのものに あり あり と 矛盾 と 罪悪 を
感じずにはいられなかった
夢中で シャッター を 切った あのころ …
撮ること の 楽しさ が 哀しみに 変わるとき
あたしは カメラ を 伏せるのでしょ う
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