楽しかった あの夏 …

アナタ は そうやって

どんなに 小さ な音だって きき逃すまい と

仔猫たちの声に 耳 を 傾けていたねぇ …


た ちまち なつかしさ を 覚えながらも

ふいに 横切る 老い の すがたに

あれから 彼女 が 一度も

子 を 生していないことに 気付いた


ちっちゃな その容姿に 固定された

手前勝手な想像 …

あたしは 彼女の歳 を 知らないのだ


チビは おばあちゃん猫なん?

出逢うのが 遅すぎたとは 思いた く もない …

あたしにとって チビは やっぱり チビなのだ

2003/03
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