まえがき






風来坊のジャイアン …

彼は その名の通り 大きくて 立派な体格をしている
顔には 無数の傷跡が 深く刻まれていて
さ すがに ちょっと 怖い … と、思った

風来坊のジャイアン …

彼は 決して 人に 媚びることはなかった
だからと、云って 警戒心を 露わにすること もなければ
牙を ちらつかせて 威嚇してくることはなかったけど
せめて ホンの少しで も 社交的な一面があったら
ちょっとは 楽に 生きられるのに … と、思った

風来坊のジャイアン …

彼は 小さ なエリアのボスに 納まるような奴ではなかった
どこにでも 不意に 現れ 悠然と 通り過ぎてゆく
その威風堂々たる態に 誰もが一目置いているようだった
まさ に 一匹狼の風来坊だと、思った

そんな彼に 特別な想いを 抱くように なったのは
つい 最近に なってからだった

あたしは 野良猫って、言葉がキライだ
でも 彼ほど ノラ猫らしい … と、思った 奴もいない

風来坊のジャイアン …
もうひとりの主役 そして もう1つの物語 …

                               2006.10.10
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