2001/10
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迫り 来る 闇 の 中
大声で 泣き 叫びながら 必死に 追いすがる
彼 を 咎めた あの日から
彼は すがた を 見せることはなかった
きしむ こころは 疚しさ たたり し
まるで 沈没船の 如 く ぶくぶく と
海の底 深く 落ちていった
あれから 一ヶ月 が 過ぎようとしていた
半ば あきらめかけた そのとき
突然 彼 が すがた を あらわした
それは どこか 誇 らしげで 自信に 満ちていた
あた し を 許 して くれるん …?
彼は やさ し く ちょっぴり いじわるな 声で
「 にぃ 〜 ん! 」 と 鳴いた
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