2002/10



旅に 出ることになった

彼 と 出逢ってから 欠かすことのなかった 墓地通い …

しばし の 別れに 不安は つのるばかりだった


だが 所詮 彼にとって 自分の 存在など

どれほどのものでも ないだろう

それでも 手前勝手に 気 を 揉みながら

出発の 前日 いそいそ と 墓地に 向かった 

彼は どこか しょ ぼくれて いるように 見えた

なんだか すまなくて どっぷり 陽 が 暮れても

ぐずぐず と 別れ を 惜しんでいた


帰国後 すぐさ ま 墓地へと 向かった

彼は いつの間にか 外人墓地に 戻っていた

シカ トさ れたら どうしよう …

内心 ドキドキ していた

でも 彼は とびっきり あまい仕草で 出迎えてくれた
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