2003/06




今に も 泣き 出しそうな 梅雨空 の 下

不恰好な 「証」 を 引き 攣らせる 誰もが

尖った 緊張 を もって 足早に 通り すぎてゆく

だが 未だ その存在すら つかめぬ者たち が 多々と いる


風に 舞い上がる 白い布 …

不気味な 罠 が 口 を あけている

動物実験 …  駆除 …

拭いきれぬ 不可解な 疑問に

しずかすぎる みどり の 墓地は 何も 語ろうとはしない


し あわせ と いう名 の 理想 …

見せかけだけ の ちゃちな 平和 …


突き付けられた 現実に 己 の ココロは

まるで 煮え切らない 梅雨空の 如 く ぐずっている
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