2004/01



元旦の 朝 世界中が 真新しい空気の 中で
ピカピカの夢 と 希望に 包まれていても
彼らは 普段と なんら 変わることない 一日を迎 えていた

奇跡なんて 起こり はしない …
そんなことは はじめっから わかりきっているんだ
それでも 自分という人間は
卑しくも ただ 身勝手な持論に
もっと もらしい いい訳をしては
奇跡を 待ち望むだけの生き物なのだ

だが すでに 彼女は知っている
飴玉のような甘い夢は すぐに 溶けて
消えてしまうことを …
飴玉が どんなに 硬くても 口にした 途端に
粉々に 噛み砕かれて 消えるように …

彼女は 知っている
光とどかぬ 己の琥珀眼のように
すべては 儚い夢の中のゆめであることを …
それでも 彼女は 歩きつづけるのです
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