2002/03
|
|
ハルの微笑み急いて
サクラ花が ぽつり ぽつりと、花ひらく
うす紅色に 染まりし外人墓地に
クロのすがたは まだ 見えぬまま …
仲間に 追われ …
人並みに 追われ …
行き場のない ひとりぼっちの背中が 泣いていた
花宵の宴が 深まるころ
彼は 石蓋のある 狭いU字溝の中で
じっと、息を 潜めたまま
どんなに 呼んでも 応えてはくれなかった
クロさ え 居てくれたら …
苛立ちあつく 溜息ばかりが こぼれ落ちた
|
i n d e x
.......... t o p ..........
[ 134 ] .......... b a c k .......... n e x t
|
|
|